四季に合わせて読みたい『古今和歌集』

やまとうたは、人の心を種として、よろづの言の葉とぞなれりける。

と仮名序にあるように、
当時の歌は、現在の歌と同様、人の心を映すものでした。
1100首という膨大な歌の中に、

春は桜を歌い、
夏はほととぎすを歌い、
秋は紅葉を歌い、
冬は雪を歌う。

恋愛の歌もたくさんあり、

あの人を想うと、夜も眠れぬ。
あの人と別れ、袖を濡らす。
あいつとあらぬ噂がたってしまう。

と、大部分が季節や恋をテーマにした歌で、
ああ昔も今も人の想うことはたいして変わらないものだなと思いました。

平安時代に編集されたもので、逢坂、竜田川、吉野と場所を読む歌もあり、
先日読んだ谷崎潤一郎『吉野葛』を思い出しました。

枕詞や接頭語など文法や歌の解釈の説明も充実しており、
一回読んだだけではもったいない感じがしました。
ふとした時に気になったページを読み返すと良さそうです。

春には春歌を。
夏には夏歌を。
秋には秋歌を。
冬には冬歌を。

と言った具合に。