サイトは墓標である『故人サイト』

○○のホームページへようこそ!
といった昔流行ったサイトを見るのが僕は好きで、
特に何年も放置された掲示板、アクセスカウンター、裏サイトの入口などあると、
懐かしさや哀愁を感じます。

本書は亡くなった人が管理していたサイトを紹介する珍しい本。
ある日不慮の事故や事件で亡くなった人、不治の病と闘った人、人生に絶望し自殺を選んだ人等、様々な方がいます。

一時期ネットだけでなくテレビでも話題になった人から、アクセスも少なそうな無名のブロガーまで厳選したそうで、
ひとつひとつ丁寧にリサーチし、故人を弔うようにサイトを考察する著者の素晴らしさも感じ取れました。

僕も一応サイトを持っているけど、
そもそも何故人はブログやtwitterなどのSNSで記録を残そうとするのだろう。

きっと誰かに自分は生きていたんだと知って欲しいのだと思います。

デジタルの世界というと無味乾燥としたイメージが強いけど、
その向こうには生きている人、生きていた人が必ず存在する。

0と1でできたデータだけど、
ネットを使っているのは紛れもなく人間である限り、
そこには人の込めた想いがあるわけで、
思わず手を合わせたくなるような寂しさを感じました。