前向きになれる手紙『デザイナーとして起業した(い)君へ。』

タイトルが秀逸で、デザイン本であり、起業する人への本であり、自己啓発でもあります。
著者のDavid Aireyはフリーのデザイナーで、
主に企業のブランディングを仕事にしているようですが、
翻訳も優秀なためか、とても読みやすかったです。

独立するにあたって何が必要か、どのような心構えで仕事に向き合うか、
国は違えど根本の考えは同じだと思いました。
クライアントと請負側の関係は、海外でもなかなかシビアであり、
あーこんなことあったような・・・と耳が痛くなるエピソードもありました。

またお互いが不幸な結果にならないためには、何をすれば良いか、
最高の結果になるには僕は何をすべきかなど、社員だろうとフリーだろうと関係なく、
必要な心構えが勉強になりました。

著者は国をまたいで活躍するデザイナーですが、
やはり苦悩するところは同じで、
また、センスや技術、ノウハウはともかく、一番大事なのは、
プロとしての意識が一番大切なんだなあと痛感しました。

社名の決め方や自身の健康管理、クライアントの獲得法など、
日本でも通用する考え方が満載でした。
特に自分が気になっていた実績の掲載は勉強になりました。
プロボノ活動を通して実績やスキルを積むのは、今後実践してみる価値ありそうです。

最後のほうの自身のブログ運営は賛成ですが、
アフィリエイトや広告バナー関連での副収入は、少し情報が古い感じがしました。
また、本の出版も僕も考えていたけど、
昨今の出版業界の低迷を見ると難しいかなと思いました。
自身のアピールにはつながるし、良い経験にはなりそうですが。

全体として、これから旅立つ読者へのエールが感じられました。
久しぶりに素敵な手紙をもらった、そんな気分でした。