ミクロの世界を知る『小さい宇宙をつくる』

『小さい宇宙をつくる』とありますが、
別にCERNで人工で宇宙やブラックホールをつくる話ではなく、
素粒子物理学をわかりやすく解説してくれる本です。

物理を専攻しときながら素粒子についてイマイチ理解できなかったのですが、
本当に噛み砕いて教えてくれたので、理科が苦手な人にもおすすめです。

何気にゆるいイラストがわかりやすく、
原子の中に原子核と電子があり、原子核の中に陽子と中性子があり、
陽子と中性子の中にアップクォーク、ダウンクォークというクォークがある。

アップクォークとダウンクォークは、
グルーオンを「キャッチボール」しながら力を伝えている等、
例えも上手でした。

また電磁気力は光子が流れて力が働くこともわかり、
電子と光子の区別もよくわからなかったもやもや感を解消してくれました。

あとは話題になったビッグス粒子について、
宇宙誕生から38万年までは陽子や電子が安定せず、光が直進できないため観測できない、
いわゆる宇宙の晴れ上がりについても説明があり、
薄くて簡潔ながらも素粒子の入門書としては最適かと思いました。

ミクロの世界を知ることは、宇宙を知ることになる。
僕が宇宙が好きな理由はこの矛盾感(?)がなんとも言えず好きで、
その奥の深さに魅かれるときは、抱えている悩みなど、どーでもよくなるわけです。