あわせて聴きたい『しゅうまつがやってくる!』

入間人間の小説かと思いきや、原案はsasakure.UKという作曲家の「しゅうまつがやってくる!」シリーズの小説化だそうです。

終末(?)を迎えようとしている世界と、女子中学生の文崎双葉の淡い恋の物語です。
sasakure.UKという人は知りませんでしたが、
原作、いや原曲は軽快でポップな映像と音楽とは裏腹に、ちょっと切ない恋バナを歌っています。
曲を聴いて、小説も合わせて読むと、なかなか味のある体験ができました。

思春期の中学生からしたら、世界がどうなっているとかよりも、
目の前の恋のほうが大事なのである。
しかしその世界が無視できないほど崩壊し、片思いの彼が突然失踪してしまえば、
否が応でも自分の置かれている状況を自覚せざるをえなくなる。

世界が終わりを迎える、その片隅でおこる小さな恋は、
よけい切なさを誘いますが、あれこの展開どっかで読んだなあと思ってたら、
漫画「最終兵器彼女」を思い出しました。

以前、入間人間氏の小説を読んで面白かったので今回も楽しみにしていましたが、
ちょっと話をひっぱりすぎかなと思いました。
もともと日常生活の些細な出来事や、キャラの心模様を上手く描写する人で、
よく言えば繊細で共感でき、悪く言えばダラダラ書きすぎなのですが、
今回は無理やり文を長くしている感がありました。

ただ双葉の恋に不器用な姿は、とても上手く描写されております。
イラストも世界観にマッチしていて、いい感じでした。
http://shuumatsu.com/

そういえば僕は中学生の時ってどうだったかな。
特に好きな人もいなかったし、好かれることもなかったし、
無味乾燥な中学時代でした(笑)

ただ続編があるようで、続きが気になる終わり方しているので、
続きも読みたいですね。