恋は妄想である『若きウェルテルの悩み』

ゲーテによる文学史上の最高傑作『若きウェルテルの悩み』。
若きウェルテルは、婚約者のいるロッテに激しく恋をするが、決して実らぬ恋に絶望して自殺する物語。

最近の恋愛ものは、小説でもドラマでも映画でも、最終的にはハッピーエンドに終わるものが多いので、
容赦ない悲劇を読むのはある意味、僕の中で新鮮でした。

特にドラマは最後はハッピーに終わらせないと、視聴者からクレームが来る時代だそうで。

「友人ウィルヘルム宛に書く手紙」の中にウェルテルの心理描写を描くスタイルは面白い。
ゲーテによる詩的な文体もさすが。
ロッテがいかに美しく可憐な女性なのかもよくわかった。

ただ、ウェルテルの思い込みというか、ロッテに対する想いがすごすぎる感がありました。
こんな激しい恋に落ちた経験は僕にはないので何とも言えない部分もあるけど、
現在だったらストーカー扱いされる勢いです。

悩んで悩み通して死を選ぶのは今も昔も変わりませんが、
自分のせいで自殺されたロッテの気持ちも考えて欲しいなと思います。

amazonなどでは大絶賛されていますが、
ちょっと僕にはウェルテルの気持ちは理解できない部分が多かったです。
きっと恋愛経験が少ないのかなあ。。。

ラストに向かい、もうこの恋は実らないのだなと自覚していく所は、
とてもせつなく、悲しくもありました。

ゲーテ自身が経験した恋をもとにした物語だそうで、
彼の詩集だと思えばそれはそれで泣ける話でもあります。