無理して成長しなくてもいい

2年ぶりに実家へ帰った。
仕事が忙しくて、子どもができて、体調を崩して、気づいたら1年2年と経ってしまった。
友達は相変わらず元気に僕を迎えてくれた。
家族もまた喜んで迎えてくれた。
親や祖母は白髪の量が増えたねと言うより皺の量が増えたねと言う年齢だけど、元気そうでなによりだった。

街もいつもの所にいつもの店や街が立ち並んでいたけど、僕が子どもの頃より明らかに活気がなかった。
年寄りばかりの街になってしまった。

夜、近所を散歩した。
昔遊んだ公園や店、通学路を歩いた。

何故か無性に写真に収めたくなった。
そして涙が止まらなくなってしまった。

なんでもない住宅地を、あてもなく涙を流しながら写真を撮った。
暗いし人通りも少ないのが幸いだった。

なんとなく昔を振り返り、感傷的になるのが良くない風潮がある。
それよりも時間を効率的に使い、努力を重ね、成長するのを良しとする。

でも、頑張っても成長できないときもある。
そんな時もあって良いのではないか。
たまには立ち止まって、過去を懐かしんだって良いではないか。

そんなことを思いながら、戻ることのない少年時代を思い出しながら、
なんの変哲もない住宅地を歩いた。