翻訳業界の実体がわかる『プロが教える技術翻訳のスキル』

最近、自分の作品を制作する際に英語サイトを参照したり、海外の人とやりとりすることが増えてきました。
遠くに住んでいる知らない人とコミニュケーションをとれる所がWebの長所であり、好きな所であり、この業界に入ったきっかけでもあります。

英語は学生時代の時は得意科目で、入試でも得点源でした。
大学へ入ってからも英語の授業はあったけど、クラスの振り分けのテストを受けて友人の中でも自分だけ上のクラスに入れたので、今まで苦手という感覚は無かったと思います。

しかし社会人になって英語に触れることは滅多になくなってしまい、10年くらい経ってしまった。
英語を読むのは正直面倒くさいので、あえて英語から避けてきました。
仕事に関する本も、最初は海外で書かれた本が多く、2〜3年して翻訳版が出版されます。
このタイムラグをなんとかしたく、最近この歳になって自分の「腐った英語」をもう一度勉強し直そうと思っているのですが、そう簡単にモノにならないのが現状です。

そもそもこの翻訳する人はどんな人たちなのか、翻訳業界はどんな所なのか。
第一線で活躍しているプロの翻訳家が自身の経歴とともに翻訳業界に必要なスキルを教えてくれるのが本書です。

結論からいうと、相当な英語力だけでなく、機械、IT、化学、特許など、それぞれの分野の知識が必要で、なおかつ用語や言い回しについてのリサーチ力もなくては翻訳家になれないとのことです。
翻訳家だったらどんな文章も翻訳できる!というわけではなく、特定のジャンルに特化した翻訳家が業界には揃っているそうで、正社員を抱えている会社はほとんどなく、フリーの人に外注する形態だそうです。

質の良い翻訳ができる人には絶えず仕事が舞い込み、できない人にはほとんど仕事がこない、弱肉強食の世界です。
まあこのへんの二極化する業界はどこも一緒なんだなと思いますが、少なくとも最近翻訳に興味をもった僕には、入る余地はなさそうだなと思いました。

最低でも英検1級、TOEIC900点以上必要、という人もいれば、資格は関係ない、実績あるのみと言っている人もいます。
実績ない人は、とにかく翻訳会社のトライアルを受けまくったり、翻訳協会の会員になって同業者のつながりを持ったり、営業しまくったり、波に乗るまでは強い意志が必要になります。

いずれにしても総合的な英語力は必須なので、まずはそこからコツコツやっていくしかないですね。
本書を執筆された翻訳家の面々に共通することは、長年培った専門知識がバックグラウンドにあって、なおかつ英語もできる。
しかし翻訳家として食べていけるには大変な道のりがあり、キレイごとだけでなく、苦労した体験も惜しまずに教えてくれたので、非常に勉強になりました。