無かった青春を妄想する『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』

青春というとだいたい高校、大学生時代を指すのだろう。
僕の高校は男女別学という変わった制度で部活以外は女子と接することがなく、ほぼ男子校と言ってよかったです。

一応親が「息子が〇〇高校に合格したんですよ!」と喜んでくれたから、それなりに良い高校に入学したのだけれど、何故男子校を選んだのか、今だに後悔しています。
なので今だに共学に憧れがあるのですが、仮に共学でもラブコメ展開はないだろうなあと思うので、この鬱憤を妄想で埋め合せるほかなく、青春系のライトノベルはこういう人のためにあるのかなと思います。もちろん現役高校生も、こういう青春を謳歌したいと思いながら読んでいるんだろうけど。

実際には主人公・比企谷や著者の言う通り、絵に書いたようなラブコメを経験をする人はいないわけで、となると皆が憧れるような青春はほとんどの人が経験していないことになる。

僕自身は部活に明け暮れ、その後マックで女の子の話をしたり、カラオケしたり、教室でグラビアアイドルの写真見て叫んでたり、たまにナンパしたり、その程度でした。
男子校を選択したことを除けば、それなりに充実した青春を送れたほうなのかと思います。
特に夜中に帰ってきても何も言われなかったし、バイトしなきゃならないわけでもなかったし、好きなだけ部活に打ち込んで好きなだけ遊べたから親に感謝です。

ただ部活の仲間以外にはクラスで特別仲良い友人ができなかったという点では、比企谷の言うぼっちの心境もよく分かるし、彼の考える青春についての考察は面白かった。
また、常にぼっちだからか人間関係に対しては鋭い洞察力を持っており、このへんは大学でも社会人になっても共通する苦い人間関係が描かれております。
そういう意味では大人が読んでも面白いと思います。

ツンデレヒロインをはじめ、キャラ設定もありきたりだけど、所々で自分の高校時代とクロスオーバーさせてくれるので、楽しく読めました。
てか皆ツンデレヒロイン好きだなあ・・・。

ちょっと気になったけど、比企谷は別にラブコメのような高校生活を望んでいるわけではなく、ぼっちを極めると豪語している点が、本のタイトルと違うような気がしました。
1巻しか読んでないのでわかりませんが、彼は徐々にまともな高校生になるんでしょうか。