やはり数学は面白い『数学ガール』

数学×ラブコメという変わった組み合わせが人気なのかなと思ってたら、想像以上にガチな数学に出会いました。
最初に小学生でもわかる内容から理系大学生でも難しい内容まであります、とありますが、物理を専攻した僕には全体的に難しく感じました。

中学、高校の頃は数学は得意だったけど、最近数学を勉強する機会なんてなかったからかな。
せっかく勉強しても使わないと腐るものですね。

ただ、難しい数式は飛ばしても最後まで楽しくするするっと読めたのは、小説形式に展開されているからかなと思います。
メインの登場人物を3人にしてくれたのが良かったと思います。

主人公「僕」・・・数学好き。帰宅部。図書室で一人数学の世界にどっぷり浸かる。後輩の面倒見がいい。
ミルカさん・・・クラスメイト。ストレートヘアでメガネっ子。数学が得意。というか天才。
テトラちゃん・・・妹系キャラの元気な後輩。短髪でドジっ子。

ミルカさんのキャラがすごすぎで面白いです(笑)
初対面でいきなりフィボナッチ数列の問題をだす。初対面のテトラちゃんが座っていた椅子を全力で蹴り飛ばす。周りに気付かれないように「僕」の足を全力で踏みつける。数式や証明がわかったら一気に計算して解いてみせる。スポーツ選手でいう「ゾーンに入る」精神状態になる。師匠はオイラー先生。

ただ一見無味乾燥な数式も証明問題も、この3人にかかると急に物語性を感じるところが面白い。
一つの問題に対して3人が違うアプローチで解いていくから、数学自身の面白さを知ることができました。
ミルカさんの鬼の勢いで解く様は高校生離れした技を使っています(笑)

僕としてはコンボリュージョン、ゼータ関数、離散数学あたりは少し理解できたので、繰り返し読みたいです。
続編のフェルマーの最終定理も気になる。

よく数学は大人になっても必要なのか、という話を耳にしますが、僕は必要だと思います。
抽象的な概念や類推する力は、社会人になってから必要だからです。
久々にノートとペンを持って数式と向き合いたくなる、そんな気分を味わいました。

著者の結城浩さんのサイトにWeb版「数学ガール」があるので、こちらも参考に。
てか元々はWebからはじまったのにまだ残しているとは、結城さん太っ腹すぎる!!