確かに笑えた『化物語(上)』

著者の西尾維新の作品はデビュー作「クビキリサイクル」以来。
その頃はまだライトノベルというジャンルが浸透していなかった時期かと思うけれど、面白くて一気読みした記憶があります。
デビュー当時から気鋭の作家として知られ、また僕と同じ大学で歳も近いということで一方的に注目していたのだけれど、以前紹介した野尻抱介とは対象に執筆速度が早く、あれよあれよと戯言シリーズを出版し、仕事に忙殺されてた僕が追いつけなくなり、今まで読まなくなってしまいました。もったいない。

かくして今更感もあるけれど、名作はいつ読んでも名作。
アニメ化したり、至る所でみかける「〜物語」シリーズをやっと読む事ができました。
「とにかく馬鹿な掛け合いに満ちた楽しげな小説を書きたかった」そうで、著者の言葉遊びも健在。
主人公の阿良々木暦と各話に登場するキャラクターの掛け合いが、どんどんページを進めてくれました。
怪異に関わった少女たちを助ける話なので、ちょっと不気味でグロいシーンもあります。
いっその事、ほとんどのページを阿良々木と女の子たちの掛け合いにして欲しかった。

個人的にはヒロインであり彼女になる戦場ヶ原との掛け合いがヒド・・・いや一番面白かった。
ツンデレが好きな人もいるみたいだけれど、いまいち僕には理解できませんでした。
僕としては、谷崎潤一郎「春琴抄」の春琴のほうがツンデレなのかなと思います。
100ページ程の作中で「デレ」が出たのはたった数行ですし。。。

https://www.youtube.com/watch?v=36fut6whT78

前にアニメ版を観ましたが、ちょっと世界観がよくわからいというか、独特な演出が苦手で数話観てやめてしまったけれど、今なら楽しめるかも。

上巻は第一話「ひたぎクラブ」、第二話「まよいマイマイ」、第三話「するがモンキー」が収録。どれも面白かったです。(掛け合いが)
下巻も読むぞー!