哲学入門書というより紹介本『世界の哲学50の名著』

哲学を学ぶ目的は、ものごとのあり方についての真理を知ることである。
トマス・アクィナス

哲学の面白いところは、自分の持っている世界観について今一度見つめ直すことができるところだと思います。
基本的に哲学の本は難しい。なぜなら哲学者は小説家ではないので、凡人にも解りやすい文章を書くことが仕事ではないから。
特にヘーゲル、カント、ハイデガーあたりは酷・・・いや難解です。

この本は古代ギリシャ哲学から近代哲学、現代思想までの名著を噛み砕いてわかりやすく教えてくれます。
「要点が5分でわかる!」と銘打っていますが、難解な本の要点はやはり難解で、10分以上はかかりました。
ただそれら難攻不落な本の入り口まで招待し、興味がある本があったら原書を読めば良いので、とっかかりとしては良いですが、年代に関係なく順不同で紹介されているので、古代哲学から順に知りたい方にはオススメできません。
しかし、現代思想まで手を伸ばしている本はあまりないので貴重かと思います。

個人的にいつか読んでみたい本
『人間の条件』ハンナ・アレント
『シミュラークルとシミュレーション』ジャン・ボードリヤール
『現代世界で起こったこと』ノーム・チョムスキー
『幸福論』バートランド・ラッセル
『エチカ』バールーフ・デ・スピノザ
『ブラック・スワン』ナシーム・ニコラス・タレブ
『哲学探究』ルートウィヒ・ウィトゲンシュタイン
『終焉の時代に生きる』スラヴォイ・ジジェク

『ソクラテスの弁明』『方法序説』『論理哲学論考』は入ってないけど、読んでて当たり前なのか、それとも著者にとってはベスト50に入らなかったからなのかな。
特に『哲学探求』は後期ウィトゲンシュタインの代表作なので、是非読んでみたいです。

基本的に哲学の本はどれも難解で読んでいて疲れます。。。
それは自分自身の世界観、価値観と向かい合うからかと思います。
日本語でおkと言いたくなる所もあるので繰り返し読んだり、しばらく距離を置いたり、また本棚から引っ張り出して読み始めたりしています。
ある意味コスパは良いのですが、心の深淵を覗きたくなる時は哲学本はオススメです。