小さな国から歴史を学ぶ『国マニア』

世界地図や地球儀を見ると実にキッチリと国境の境界線が敷かれ、大小様々な国がひしめき合っているのがわかりますが、たまに線が点線にしてあったり、名前の横にカッコがついてる国があったり、自治州など何かぼやかしているような地域があります。

世界の珍国、奇妙な地域へ!

とサブタイトルに銘打っていますが、まさにその通りで、聞いたこともない国から、事情があって小さくなった国、領土が飛び地状態になっている国を紹介してくれるのがこの本。
現在の小国だけでなく、国の中で独立した国、過去に存在した国もくまなく紹介され、意外にも違う角度から歴史や戦争について学べるところが良かったです。

まずは小さい諸島が並ぶ南国オセアニア地域。
日本人みたいにせっせと働かず、南の島でのんびり過ごしているというイメージがありましたが、実際にありました(笑)
ナウル共和国です。燐鉱石からできた島で、それらを輸出するだけで良かったので、現地人はろくに働かなかったそうです。でも20世紀末に燐鉱石が枯渇して今は大変なんだとか。
クック諸島、ニウエは独立国家としてはあまり認めてもらえてないけど、キティちゃんが描かれている貨幣をなぜか使用していたり、日系の大統領が多いマーシャル諸島もあります。
このへんは日本が統治していた時代もあったので、その名残でしょうね。

ヨーロッパでは世界最古の共和国、サンマリノ共和国や女人禁制のアトス山があります。
また二度の大戦をくぐりぬけ、一国一城の主を叶えたリヒテンシュタイン公国、スペインフランスに挟まれながらも狡猾に生きるアンドラ公国があるなど、ヨーロッパの歴史の深さを覚えます。

ちなみに地図を見るたびに気になってた、グリーンランドの右にある諸島はスバールバル諸島というノルウェー領で、日本人も自由に暮らしたり仕事もできるらしい。

ロシアと東欧諸国の境にも小国や自治州があって、未だにソ連のなごりがある国、ロシア系民族の多い国や自治州があり、まさに火薬庫状態です。
最近でもクリミアが西側諸国の反対を振り切ってロシアに編入されました。

他にもたくさん小国が紹介され、どれも歴史や現状を詳しく教えてくれてます。