映画化して欲しい『アイの物語』

数百年後の未来。人類が衰退し、マシンが君臨する世界。
しかしそこにはハリウッド映画のような人類vsロボットという関係ではなく、一方的に人類がマシンを憎んでいるだけの世界です。
ヒト型のアンドロイド、アイビスに捕まった主人公に、かつてヒトが書いた7つの物語を読んで聞かせます。
そして7番目の話はなぜマシンが地球を支配しているのか、真実を知ることになります。

6つの話は誰かが書いたSFで、ヒトと仮想空間、アンドロイドやAIと関わる物語。どれも短編小説として読んでも面白い。
特に初めて介護施設に人型介護ロボットが導入された「詩音が来た日」は現実味があり、また暖かい話でした。

時代や舞台設定は違うけど、どれも明るい未来が待っている、そんな予感を感じさせるフィクションです。
ただなぜアイビスがこのような話を読み聞かせるのか、7話目で真意がわかってくると、6話までの話の本当の意味がわかります。

”ヒトの思考はデジタル的である。多くのヒトにとって物事は0か1か、白か黒である。味方でない者は敵である”(本文より抜粋)

この先が重要ですが、書くとネタバレになってしまうので、ここからは本にとって是非読んで頂きたいと思います。
ヒトとAIの関係。ヒトを超える存在が生まれるのもそう遠くない未来のはずですから。
一時期、細田守監督がアニメ化するとかいう噂があったようですが、是非とも映画化してほしい物語です。