まずはスピノザを知る『知の教科書 スピノザ』

17世紀は数学、天文学など、科学が急速に発展した時代。ニュートン、ケプラー、ライプニッツ、パスカル、フェルマー等、挙げたらキリがないです。
特にコペルニクスやガリレオ、声には出さずともデカルトが地動説を唱え、地球は世界の中心ではないことを認めざるをえない時代に、神の存在意義を今一度見直そうとしたスピノザが産まれたのは何の因果か、非常に面白い所です。

ただ、肝心のエチカが入門書とはいえ難解で、スピノザの思想を触り程度しか理解できなかった。

スピノザは無神論者とイメージが強かったけど、そうではなく神の特質が当時の人々には受け入れられづらいところがあったようです。

神は感情や目標を持たない。欲望もない。誰かを愛したり憎むこともしない。自由意思を持たない云々。

…じゃあなんでおるんや…と思いましたが、ヘーゲルやニーチェ等に多大な影響を与え、近代哲学の礎を築いた人には変わりありません。

また、初期に出版された知性改善論の概要も説明されており、こちらの方が一番スピノザ哲学のとっかかりとしては良いかと。

他の著書や時代背景は分かりやすいので、スピノザ入門書としては良書かと思います。